2018年11月28日、2年ぶりに東京ビックサイトで開催された国際航空宇宙展 (JA2018)に行ってきました。

2年前のJA2016訪問時は東京ビックサイト内の駐車場が満車で向かいのTFTビルにあるパーキング
へ愛車を停めましたが今回は少し早い時間に到着したのでビックサイトの駐車場に停められました。
愛車の走行距離メーターは16万キロを超えましたが15万キロに達した時点でエンジン交換してるため
約1万キロを走ったばかり。更に11月初旬には足回りも直したので24年前の車ながら絶好調です。

まずはJA2016でも注目の目玉だった屋外展示のF-35が再びやって来ました。滑走路が無い場所に
持ち込まれてる故、当たり前ですけど実物大のモックアップ。(垂直離着陸可能なF-35Bなら直接ここ
に降りてこれるかも) 日の当たり方でお分かりのように見学順番としては後半でしたが、やはり冒頭
に載せたくなる一品?。
前回のように駐車場ド真ん中ではなく、今回は会場の裏手へ回り込むように進んだ先に置かれてた
ので展示を知らないまま帰られた方も一定数いたかもしれません。
2年前は早く見たい衝動にかられ真っ先にF-35の所へ向かった為、混み過ぎで逆に実現しなかった
コクピットへの搭乗を遂に果たしました。

そしてF-35を開発したロッキード・マーティン社のブースです。正面にはステルス戦闘機F-35や大型
輸送機C-130ハーキュリーズの模型が鎮座。
ミサイル迎撃システム「THAAD(サード)」と「PAC3」の実物大ミサイルモックアップ展示。弾道ミサイル
が発射された際にミサイルの上昇段階で邀撃するのがイージス艦に配備されてる「SM-3」、下降落下
段階で迎え撃つのがこちらのTHAADとPAC3になります。

こちらはボーイング社のブース、ロッキード社ブースと同じく各機体の模型がお出迎え。左2枚の写真
でF-15イーグル戦闘機やAH-64アパッチ攻撃ヘリと一緒に展示されてるのは、現在開発中の次世代
輸送機「KC-46ペガサス」です。(追記. ペガサスの1号機が1月10日にアメリカ軍へ引き渡されました)
B787のフライトシミュレーター展示では商談そっちのけ でスーツ姿のビジネスマンが操縦されてました。

因みにJA2016のボーイング社ブース。
約2年でモニター視界を中心にフライトシミュレーターが劇的な進化を遂げてます。



雲ひとつない快晴で絶好の見学日和となった10月15日、2016年国際航空宇宙展 (JA2016)へ行ってきました。
東京ビッグサイトは昨年の東京モーターショー以来です。

開場が9時半で30分前の9時に現地へ到着するも既にビッグサイトの駐車場は満車でしたが直接ビッグサイト
に停められれば御の字程度の折込み済みな事だったので躊躇なく向かいのTFTビル内にあるパーキングへ。
因みに車の祭典であるモーターショーの時はビッグサイト駐車場に入れないどころか朝から前の道が大渋滞
になり、停める場所を探す車がその場に溜まらないよう係員は1㎞以上離れたお台場や青海の駐車場へ行く
ように誘導します。
駐車場事情に詳しくない大半の車がそちらへ向かい車を停め「ゆりかもめ」に乗り換え来場する中で、自分は
3年前のモーターショーの時も係員の誘導には従わずガラガラだったここに駐車してました。

入場してまず向かったのはもちろん実物大のF-35が展示されてる西館屋外臨時駐車場。

F-35はステルス性を高めるため普段ミサイル等の爆装を機体内部に格納してます。格納扉を開けた展示
機体の中にミサイルが…これはAIM-120「アムラーム」でしょうか?

…という流れでミサイルの一流ブランド (て書き方も変ですが)メーカー、レイセオン社のブースに展示され
てたAIM-9 (上)とAIM-120 (下)の実物大ミサイルモックアップ。
ガラガラヘビを意味する「サイドワインダー」の通称を持つAIM-9は、敵機のジェットノズルから出る熱源を
どこまでも追いかける赤外線誘導ミサイル。そしてもうひとつのAIM-120アムラームには自分的なひとつの
エピソードが。
子供の頃F-14トムキャット戦闘機に魅了された際、F-14に搭載されるミサイルとしてAIM-54「フェニックス」、
上記AIM-9「サイドワインダー」、そして中距離射程のAIM-7「スパロー」と3つの名前を覚えた後ミサイルに
関する知識がしばらく止まり、後にFSを始めた頃アムラームの存在をあらためて知りました。
1991年登場のアムラームはAIM-7スパローの後継ミサイルですが形が殆ど同じなので、実はアムラームを
知るまで最新の戦闘機に搭載された写真に載ってるアムラームを全部スパローだと思っていたのです。
余談として某隣国で弾道ミサイル発射の兆候があると市ヶ谷の防衛省敷地内に搬入され邀撃体制に入る
MIM-104通称「ペトリオット」、ニュース報道で一般の知名度が高くなったBGM-109「トマホーク」やFIM-92
「スティンガー」等のミサイルもレイセオン社の製品です。(ミサイルを型番で呼ぶ人はあまりいませんね…)

こちらはIHI (石川島播磨重工業)のブース。
IHI が開発した最新ロケット「イプシロン」の他「H-ⅡA」、「H-ⅡB」ロケット、ボーイング777に搭載されてる
「GE90」型エンジン等の巨大模型がズラリ。

中でも目玉展示は日本で初めて作られたジェットエンジンの「ネ20」。日本初のジェット機だった軍用機、
「橘花」に積まれたエンジンです。
「橘花」は太平洋戦争末期に完成しましたが実戦投入される前に終戦。戦後GHQに接収されアメリカに
移送されたあと大学で教材になってたエンジン一基が日本に戻り、展示されてたのはその実物です。

そしてその奥にはT-4練習機に搭載の「F3」エンジンが置かれてたんですが、ちょいミステイクしまして…
写真を何枚か撮った後でF3含め現行型エンジンの一部が撮影禁止になってたのに気づきました。、
IHIさん申し訳ありません。

ただこのエンジン話にはオチがあって、IHIブースを観たあと上記のT-4やF-35の模型も飾ってある
航空自衛隊ブースへ向かったら…
こちらでは撮影OKのF3エンジンが内部も丸見えのカットモデルで展示されてたという…まあこういう事も
ありますよね。

富士重工業のブース、ヘリコプター2機の大型模型が飛行状態でディスプレイされてて大迫力でした。
来年迎える中島飛行機創設100周年を機に社名が正式に「SUBARU」になります。
 
受付でもらったパンフレット。
スバルといえばイメージとして自動車が一番に浮かびますがこういう展示会の場では中島飛行機の伝統を
しっかり引き継いでるのが解りますね。ついでにプレゼンテーションをしてた女性が可愛かったなと余計な
事を書いてみました。
防衛省向けに開発が進められてる研究用無人機のスタイルがツボにはまりました。因みに自衛隊で現在
使ってる訓練用の無人標的機 (ターゲット・ドローン)も富士重工製です。

川崎重工業ブース。
こちらには本物のヘリコプターが…昔の漫才であった地下鉄ネタじゃないですけど、ビッグサイトの構造に
詳しくなかった頃は乗り物系の大型展示物を「何処から入れたんだろう?」と本気で考えた事も。
最新鋭大型輸送機「C-2」のパンフレットが何か「新車リリース」みたいな感じですけど、買えません…
岐阜と名古屋の工場についての説明パンフレットは海外向け英語版でした。

海上自衛隊に配備されてたロッキードP-3Cオライオンの後継となる初の純国産対潜哨戒機、川崎P-1の
パンフレットも英語版。
P-1がオライオンに搭載可能だったAGM-84 (ハプーン)ミサイルに加えAGM-65 (マーベリック)ミサイルも
搭載出来る事をこのパンフレットで初めて知りました。

三菱重工業のブース。今年4月に実機が初飛行したばかりのステルス実験機、「X-2」の模型が目を惹きます。
何年か前に「心神」の名で初めてモックアップが登場した時はかなり驚きました。
余談としてX-2の赤、青、白のペイントを見るとアメリカのジェネラル・ダイナミクス (現ロッキード・マーティン)が
開発したF-16の試作機「YF-16」を連想…というか思い出します。

国産初のジェット旅客機「MRJ」は模型だけでなく実物大の客席に乗りこむ事も。残念ながらパンフレットは全部
無くなってました。